地域世界 9
¥660 税込
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2024年10月25日刊
A5判並製
本文48ページ
定価660円(本体600円+税)
ISBN978-4-9912051-9-4
■目次
◦戦後日本博物館研究のポリティクス──木場一夫・鶴田総一郎・富士川金二・伊藤寿朗の戦争言説………犬塚康博
◦機会費用を再導入する──「産業合理化」「採算性」を突きつけられる博物館の裡に………内田洋隆
◦国策観光と博物館──占領期と現在の復興と戦争………犬塚康博
■概要(本書から)
「戦後日本博物館研究のポリティクス」は、博物館研究者の言説に政治を読み取り分析する。「機会費用を再導入する」は、マクロに文化観光、ミクロには採算性を指標にして博物館が取り沙汰されるなか、機会費用の考え方の有効性を考える。「国策観光と博物館」は、本書8巻掲載の「戦後初期日本博物館協会の植民地主義に関する研究」の端緒となった論文である。
■執筆者紹介(本書から)
◦犬塚康博(いぬづか やすひろ) 1956年生。関西大学文学部史学科卒業。千葉大学大学院人文社会科学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。考古学、博物館史研究。
『戸山屋敷銅鐸考』『反博物館論序説―20世紀日本の博物館精神史』『藤山一雄の博物館芸術―満洲国国立中央博物館副館長の夢』
◦内田洋隆(うちだ ひろたか) 1974年生。明治大学文学部史学地理学科卒業。考古学、文化財の経済社会学。
「吉井城山第1貝塚出土の礫器」(『横須賀考古学会年報』33)、「埋蔵文化財保護の受益者をめぐって」(木村衡との共著、『古代民衆寺院史への視点』)、「公共財としての博物館という認識の検討」(『博物館史研究』13)
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