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地域世界 8

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2024年8月25日刊
A5判並製
本文50ページ
定価660円(本体600円+税)
ISBN978-4-9912051-8-7

目次
戦後初期日本博物館協会の植民地主義に関する研究──人類学博物館構想と人種問題──………犬塚康博

概要(本書から)
敗戦後の占領期を中心とする時期、わが国に人類学博物館構想があった。日本博物館協会と同会専務理事の棚橋源太郎によって提起されたものである。「戦後初期日本博物館協会の植民地主義に関する研究」はこれを分析し、平和国家・文化国家建設を謳う新時代の植民地主義をあきらかにする。あわせて、人種問題に関する当時の国際博物館会議(ICOM)の主張とも照らし、世界史的に検討している。さらに21世紀日本の博物館を瞥見し、博物館植民地主義の現在を問う。

内容
はじめに 1
1 人類学博物館構想の概要 2
2 人類学博物館構想の分析(1) 6
 1 民族学資料の植民地主義
 2 民族誌園の植民地主義
 3 人類学博物館構想の周辺
3 人類学博物館構想の分析(2) 14
 1 観光と植民地主義
 2 欧米の「種々なゆきがかり」
 3 棚橋源太郎と植民地
4 「博物館と人種問題」 22
 1 イコムの議論
 2 人類学博物館構想との対比
 3 棚橋源太郎の人種問題
 4 日本博物館協会の社会関係
5 博物館植民地主義の現在 31
 1 批判されない植民地動植物園
 2 「感慨無量」「感動」「苦労」
 3 「日本初の科学館誕生」
 4 欧米追従と植民地主義
おわりに 38

関連主要事項略年表
付記

執筆者紹介(本書から)
犬塚康博(いぬづか やすひろ) 1956年生。関西大学文学部史学科卒業。千葉大学大学院人文社会科学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。考古学、博物館史研究。
『戸山屋敷銅鐸考』『反博物館論序説―20世紀日本の博物館精神史』『藤山一雄の博物館芸術―満洲国国立中央博物館副館長の夢』

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